
世の中に蔓延する【エア勉強】撲滅隊!出動!!

隊員A「こたろー隊長!あの建物から【エア勉強】の反応があります!」
こたろー「ふむふむ、これは確かに強い反応だワン。今回は、この建物に潜入してみよう!」
隊員A「ちょっと何か食べていきましょうよぉ」
こたろー「ちょ、ちょっとだけだワン」
これは世界の子どもたちを【エア勉強】(勉強しているように見えて勉強になっていない勉強)から救う使命を持った、勉強の妖精の精鋭部隊「こたろー隊」の日々のお仕事の記録である。決してサボりの記録ではない。なお、彼らの姿は目には見えない。その勉強諸々色々察しながら聞いて欲しい。
隊員A「わー、中・高校生がいっぱい。おしゃれなドリンクもあるじゃん!いいなー。私もこんなところで青春したかったなぁ」
こたろー「人数が多いから、反応も大きかったというわけかぁ。感傷に浸っている場合ではないワン。ほら、見てみるワン。あそこでは【友達と一緒に勉強】が行われている。大きな反応だワン」
友達と一緒に勉強
「友達と一緒に勉強してくるー」と言って、実際にやるのは難易度が高い。仮にできたとしても、結局一人でやる方が効率的だったりする。友達と一緒なら、遊ぼう。
隊員A「わー、本当だ。結局お喋りタイムになっちゃってますね」
こたろー「ああいったものを是正するのが、我々こたろー隊の仕事でもあるワン。まだまだ正しい勉強法や「なぜ勉強するのか」という意義が世に浸透していない証拠だワン。私たちも反省しないといけないワン!」(急に隊長らしくなったこたろーさん)
隊員A「隊長!こっちでは、丸写し勉強法が行われていますよ!」
丸写し勉強法
右から左へただ写す勉強。多くの場合、頭に入っていないので覚えられはしない。
「勉強したぜ!」という自己満足や、作業になりがちで、最も多い勉強方法の間違えである。
こたろー「これはダメだワン。よし、例のやつを使うぞ。お茶を飲むのはそれからだワン」
隊員A「はーい。ちゃっちゃとやっちゃいますね。それでは、『エア勉強除去装置』起動開始します。ポチッとな」
名もなき高校生A「うーん、なんか身が入らんけん、そろそろ塾行って勉強するわ」
名もなき高校生B「だな。やっぱり一緒にやるって難しいわな。次回は買い物行こうぜ」
名もなき高校生C「よし、そろそろチェックテストしてみようかな。やべ、全然できていないじゃん。こりゃちょっとやり方を考 え直さんとヤバいなぁ」
隊員A「・・・毎回思うのですが、とんでもない効果ですね」
こたろー「なんてったって、勉強の精の科学の粋を結集して作られたスペシャルな装置だからにゃ」
隊員A「あ、それでも向こうでなんだかぐでーんってなっちゃってる中学生がいます。この暑さで疲れちゃったのかな」
こたろー「仕方ないワン。あの中学生には例の装置を起動するワン。」
隊員A「はい!やる気スイッチ、オン!」
名もなき中学生A「おおおおおおお!なんだかやる気がみなぎってきたぜー!!!!!」
隊員A「合わせ技、『まるで神様のようなささやき機』もオン!」
神様のような囁き「いいか名もなき中学生よ。何事もやる気でやると長続きはしないのじゃ、この一度だけやる気を注入はした が、今後はやる気がなくても勉強できるように、習慣の力を使うのじゃ。習慣はコツコツやって身に付けねばならん。コツコツやるためには、計画を作ることが最も重要じゃ。さぁはじめよ。よいな、習慣で闘うのじゃぞ」
名もなき中学生A「おおおおおおおお!これは神の啓示!習慣化のために、毎日やること決めます!!」
神様のような囁き「それでよい。ただ、最初から気合いを入れすぎて計画を立てると、結局できなくて三日坊主の恐れもある。習慣化できるパワーがまだないなら。最初は体調が悪くてもできるようなちっちゃなことをコツコツ続けるのじゃ。3ヶ月くらい経つと習慣化できてるはずじゃから、数を増やしたりも楽にこなせるはずじゃ」
名もなき中学生A「おおおおおおおお!了解です、神様!頑張ります!!」
こたろー「よし、見たところ、この一帯はこれでだいぶ改善されたワン。」
隊員A「じゃ、隊長、お茶しましょ」
これは決してサボりではない。お仕事や勉強には、休憩も必要である。適度な休憩と、目的に応じた適切なものを、適切な方法で、適切な量をやる。これが、お仕事でも勉強でも大事なことなのだ。
隊員A「いやー、先輩、じゃなかった、隊長!このキャラメルマキアートとっても美味しいですねー!あ、今度は向こうの方で強い反応がありますよ」
こたろー「このチーズケーキもなかなかだワン・・・って、その方角は北伊予の方だワン。よし、しっかり味わったらそっち方面に向かってみよう。たしか向こうにはメロンパンの美味しいお店が・・・」
隊員A「ふふふ。美味しいもの食べるって、幸せ」
こたろー隊長たちの戦いは続いていく。
本日も水田塾へお越しいただきありがとうございました。 もちろん、フィクションです。
















