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塾の先生が考える【国語力】とは・・・その➀

「小さいうちからやっておいたほうがいい習い事や勉強ってありますか?」

塾の先生というお仕事柄、よく訊かれる質問です。原則的には、「〇〇さんの好きなことをやらせてあげてください。どんなことでも夢中になれるものがあるのは大切ですから」と伝えるのですが、よく付け加えてお伝えすることがあります。

それが「もし可能であれば、国語力を伸ばしておくと、高学年・中学高校や、将来が楽になりますよ」ということ。

本日はそんな万能な力「国語力」がテーマです。気になるその「国語力」正体に迫っていきたいと思います。

そもそも国語力とは


国語力ってなんですか?」


文部科学省の審議会 答申

1考える力,感じる力,想像する力,表す力から成る,言語を中心とした情報を処理・操作する領域
2考える力や,表す力などを支え,その基盤となる「国語の知識」や「教養・価値観・感性等」の領域


と、何やら難しいことを言っていますが・・・もっとシンプルに考えてみてもいいのかなと思います。

◯◯力というのは便利な言葉ですけど、とても抽象的なので、具体的な指示がないと結局のちの指導やコミュニケーションで困ることになるんですよね。ちなみに、「具体的」とは、お互いが同じものを思い浮かべられることをいいます。(実はこれも重要なキーワードなんですけどね)
ひとつ例に挙げるなら、「野球選手」と言うのが抽象的で、「大谷翔平」と言うのが具体的と言うことです。

余談が長くなりましたが、それでは早速その一言をお伝えしましょう。

私が考える国語力とは、相手の求めているものを返す力です。
(私の個人的見解なので、私と異なる考えの方はスルーしてくださいね。)

わかりやすい例を出して説明しますね。お母さんと子どものやり取りを想像してご覧ください。

母:「何食べたい?」

子:「筆箱!」

母:「えっ!?」

これは国語力のない会話の例です。相手の求めているものを返せていませんね。本当に筆箱が食べたいなら問題はありませんが、僕は今までそんな人を見たことがありません。


これを国語力のある会話の例に直してみましょう。

母:「何食べたい?」

子:「ハンバーグ」

母:「じゃあ今から作るね」

いつもの日常会話らしくなりましたよね。そう、国語力は勉強だけでなく、コミュニケーションにおいても重要な力なのです。


では、さらに国語力を高めてみましょう。どんなことが起こるでしょうか。

母:「何食べたい?」

子:「(そういえば昨日の晩ご飯まだ余ってるって言ってたよなぁ。お母さんも毎日大変だろうし、今日はこれでいいん     じゃないかなぁ)カレー」

母:「(えっ!よかったぁ。)じゃあ今から準備するね」

どうでしょう、巷ではこれを「空気を読んだ会話」なんて風にも呼びます。リアルな親子間でここまで気を使う必要はないかもしれませんが、学校生活や、荒波が打ち寄せる社会の中では、こうした空気を読む力が必要不可欠になる時もありますよね。


さぁ、「相手の求めているものを返す力=国語力」の正体が掴めてきましたか。

また、この国語力の中には、さらに色んな力が含まれています。語彙力や論理的思考能力、表現力や作文力、インプット力、アウトプット力et・・・挙げればキリがないくらいです。
この「国語力」はこれだけ多くの力を含んでいるわけですから、本当に「万能な力」と言えるでしょう。

次回は、この力がどういった場所で使われるのか、またどのように鍛えたらいいのかなどについてお話していこうと思います。

本日も水田塾へお越しいただきありがとうございました。

「私自身も国語力をもっと高めよう」と決意する塾長

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