恐怖の【中2病】対策!!
よく言われる【中2病】ですが、まさに今がその最たる時期です。夏休みが終わり、勉強も格段にレベルが上がり、各教科とも高校受験に直結する内容になっています。勉強に集中してほしい時期ですが、部活動も3年生の引退にともないこれからメインの主力となっていく時期ですし、体育祭や文化祭・地方祭などの行事もあり、勉強どころではなくなってきます。そしてそれを言い訳にして、勉強時間がどんどん減っていくんですよね。そして来年になって後悔するんです。これ、あるあるなんですよね。
なので、そうなる前に勉強において気を付けてほしい3つのポイントをお伝えしておきますね。
ご家庭でも、お子さまにお話ししてあげてください。
では、早速1つ目から参りましょう。
1.規則正しい生活習慣の見直し
まず最も気を付けなければならないのは、規則正しい生活習慣です。
え?勉強のことなのに生活習慣?と思ったあなた、そうなのです。勉強のことなのに生活習慣なんです。
これは中2生に限ったことではありませんが、生活習慣がきちんと出来ていない子は、何をやっても成果は出ません。勉強に限らず、部活も同じです。全ての土台はここから始まります。これは私たち大人にも当てはまることですよね。(遅くまでお酒を飲んでしまうと、次の日ピンチですよね!汗)
夜は、遅くとも0時までに寝て、朝ちゃんと起きられていますか?
下記にチェックリストを用意してみました。1つでも「はい」があるあなたは危険信号です。
▢夜寝る前にスマホやゲームをしてませんか? ▢夜中までSNSや友達と電話、マンガなど読んでませんか? ▢部活動でヘトヘトになりすぎていませんか? ▢疲れすぎて宿題が手につかないなんてことありませんか?
睡眠時間は全ての基本です。かの大谷選手も、あれだけのプレーをするために睡眠時間をとても大切にしていますよね。
中2にもなると、いろいろと携帯をいじりたいことも増えると思いますが、まずは就寝時間を決めることをお勧めします。
ようは、その日の終わりを決めてしまうのです。
そうすれば、就寝時間までに課題がどのくらいかかる、携帯は何分いじりたい、ご飯は、お風呂は・・・と全ての時間配分を決めていくことが出来るのです。
よく試験中などに夜中の方が勉強に集中できると言って、帰宅後にすぐ寝て、深夜に勉強してそのまま学校に行く!と言った生徒を見ますが、絶対にやめた方がいいですよ。夜中の記憶はその場だけなので、試験が終わったらほぼ忘れています。せっかく頑張ったのに何も残らないなんてもったいなくないですか?やはり、早い時間に勉強をして夜はしっかり就寝することが大切です。
中2の保護者の方の悩みで最も多いのがやはりスマホです。「うちの子スマホばっかりで・・・」と言うご相談とても多いです。やはり言ってもまだ中学生です。スマホに関しては、心を鬼にしてでも保護者の管理下での使用をお願いしたいです。
ただ強制的に言ってしまうと喧嘩になりますよね。で、結局親が妥協するか、もしくは放置するかになっちゃうことが多いようです。なので、私はお子さまと一緒に就寝時間を決めて、その時間になったら親が携帯を取るように話してます。百歩譲ってそれまではお子さまに持たせておきます。(ただ課題をしてないとか、明らかに何もしてないことが続くようならそもそも解約していいとさえ思います。)お子さまにも言い分があると思うので・・・。
携帯に関しては、全国的にも問題でしょう。結局はお子さまの覚悟だけではなく、保護者様の覚悟も必要と言うことです!
<不眠の人へのワンポイントアドバイス!!>
え?普段からなかなか寝つけない?僕も時々寝つけないことがありますが、そんなときに効果的な技をお伝えしましょう。
寝られないときは、寝なくていいです!寝ようと思うと逆に寝れません(笑)とりあえず目を閉じて、布団に転がっておいてください!目を閉じて転がっているだけでも、脳はしっかり休んでいますので、「私は今脳を休めているのだ!」とか思いながら転がっていればいいです!!
2.内申って聞いたことあるけど、何だ!?
次は、成績の話をしましょう。
愛媛県の公立高校受験の場合、A(入試当日の点数)B(3年間の学校成績)C(部活動や課外活動)の3つの要素で高校の合否が決定します。
Aは誰しもわかりますよね。3月の入試本番の当日の点数です。1教科50点満点の合計250点満点です。
Cは部活動の成績や、取り組み方、また部活動以外の外部活動や文化活動などがここに入ってきます。
そして、Bこそタイトルにある「内申」になります!「中1の勉強から高校入試に影響するからねぇ」なんて言われたことを記憶している人もいるかもしれませんが、まさに3年間の積み重ねによる成績となります。
受験高校によってA-B-Cの比率は変わってきますが、昨年の比率で言えば、【松山中央高校や伊予高校は4-3-3】と言う比率でした。つまり、当日の入試の点数ばかりに気を取られがちですが、実際はこの内申点も当日の点数に遜色ないくらい重要になってくるってことです。しかも、これは日々の積み重ねになるので、中3になってからではどうすることも出来ないのです。多くの生徒たちは、中3になってから、もしくは夏休み前(ひどければ夏休み後)くらいから受験生として少しずつやり始めます。当日の入試の点数であればまだ多少何とかなる部分もあるかもしれませんが(この場合1日10時間くらいの学習時間が必要になるので、今まで何もしていない生徒が出来るはずもありませんが・・・)中1・2の成績はいくら頑張ってもどうにもなりませんよ!
さらに、中3になって頑張るのはキミだけではありません。みんなやり始めます。なので中2までの学習内容が理解できていなければ、むしろ差をつけられてしまうでしょう。
どうですか?少しは、2年生の内申の大切さがおわかりいただけましたか。
「それはわかってるよ!そりゃ取れるなら内申取りたいよ」というキミに、ちょうどよかった。3つ目のポイントをお伝えしましょう。
3.勉強の内容が格段にレベルアップ【受験直結モード】
さぁ、勉強の内容になりますが、とても残酷な現実のお話をすることになります。厳しいでしょうが、これが現実です!目を背けずしっかりと向き合い、今から出来ることをしていきましょう!
内申点、上げたいですよね。「みんな内申上げたい」とは思うんですよね!簡単な指標としては期末試験ですよね!
でも、なかなか上げるのが難しいのが、2年生の内申です。
その理由の1つが、「積み重ね科目」。ブロックのように知識を重ねていく教科です!数学や英語、理科の化学などが該当します。ようは、キミが嫌いな科目ってことです!
1年生でやる方程式の計算ができないと、2年生でやる連立方程式の計算、さらに3年生の2次方程式もできません。
1年生でやるbe動詞と一般動詞が曖昧だと、2年生でやる未来形で爆発します。
赤線でつながっているところが関連しているところになるので、前の部分が出来ていなければ今学習しているところは分からないんです。ですから、本当にわからない生徒は小学生の内容までさかのぼって学習する必要があると言うことです。
学習相談の多くが、「頑張っているのになかなか点数や成績が上がらない」「どうせやっても私(俺)は勉強できないから」「応用や文章題ができません」「何をやったらいいのかわからない」といった内容です。
ただこの解決策の多くが、どこまで戻ればいいのかわかっていない、もしくは今まで勉強をしてこなかったツケがまだ返しきれていないだけなのです。
積み重ねが必要な英語と数学、特に英語は「副詞的用法」だの「形容詞的用法」だのと出てくる日本語がやたら難しくなりますので、そこで心が折れてしまうケースも多々ありますよね。
つまり、現時点までの内容が理解できていないと、すぐに先生の言っていることが「???」となってしまうんです。それが、
【中2】なんですよ!
また、やっとの思いでそこを乗り切ったとしても、既にそこを乗り越えているライバルたちとの戦いが待っています。ライバルたちに追いつけ追い越せで頑張っても、ライバルたちはさらに先に行ってるってことです。
つまり、復習を乗り越え、ライバルたちとの戦いに勝利をし、成績を勝ち取るためには、莫大なパワーと時間が必要なんです!
それをポイント1・2ができていなかった子がいきなりやるのは難しいです。「内申点をとっておかないとな!」なんて思ってても、部活もメインになり忙しい。勉強時間の確保が大変。誰が呼んだか「中2は中だるみの時期」とか言われて、なかなか気持ち的にもスイッチが入りません。
また、保護者さまも「どこかまだ何とかなる」「どうせ今は何を言っても・・・」と半ばあきらめモードで中2を過ごされているケースが非常に多いです。
そして、あっという間に中3生!でも内容は中1から復習しないと理解できそうにない!と言う状況に追い込まれるんです。しかし、中3になったからと言っていきなり1日の時間が増えるわけでもありませんし、勉強時間が増えることもありません。当然ながら、中3のテストで結果を出すなんてそう簡単にできるわけもなく・・・
結果的に、「2年生のうちにもっと頑張っていたら、違う選択肢があったかもしれない」と気付いてへこむ子が一定数いるのです。もちろん、2年生のうちにはそんな時間のコストには誰も気付きませんからね。後から気付いても戻れません。
だから、悪いことは言いません。
中学2年生は、今まで以上に勉強のことを意識してください。そして保護者の方も同じです。【まだ・・・】ではないんですよ!
以上、3つのポイントでした。全て個人的な意見ですが、ちょっとでも参考になれば幸いです