小学・中学と学校に行けなかった卒業生が大学生になったお話!
先日、卒業生から連絡をもらい、塾に来てくれてました。
「大学進学が決まりました」
おめでとうの言葉とともに、いろいろ質問してしまいました。
彼が塾を卒業したのは高校2年生の夏休み前。それからたまに連絡はとっていましたが、今回も久々の連絡でした。
彼は、小学生の頃から学校に馴染めず、中学生になっても思うように学校に行けなくて苦しんでいました。塾にも調子が悪くて来れない日もあって、心配をしたものです。でも塾に来たときは、問題量の多さに文句を言うことは多々ありましたが、基本的には一生懸命問題取り組み、何とか出来るようになろうと頑張っていました。
当時から授業中の様子はとても真面目で、最初は物静かでコツコツ屋さんでした。慣れてくると宿題の量に文句を言ってくるような実は明るく頑張り屋さんな、とてもいい奴でした。
きっと、だからこそ自分を追い込んでしまうようなところがあったのかなと思います。
・・・小中学生の時は、「自分」を吐き出せる場所がなかったのかなと・・・
中学校からは、「行くところがない」と言われていた彼が、自分の限界を超えて頑張った結果、見事高校合格を勝ち取りました。
高校合格の知らせを聞いたときは涙が出るくらい嬉しくて、彼も私も言葉が出ませんでした。そんな私たちを保護者の方が涙目で見ていたことを思い出しました。
そして僕が最も驚いたのがそのあとの彼の一言!
彼:「先生、明日から高校の予習したいです。」と!
私:「何を言ってるんだ?しばらくゆっくりしたらいいじゃん!頑張ったんだから!」
彼:「何か勉強楽しくなってきて、高校でも頑張って大学行きたい!」
私:「・・・・・・わ、わかった。」
私は言葉を何とか絞り出した感じでした。保護者の方と目を合わせると、お互い言葉を失っていました。
まさか、彼からこんな言葉がでてくるなんて・・・
こうして彼は高校の予習を始め、高校でも学年で上位に入るほどの成績を収めるまでに成長しました。そんな彼が高2で塾を卒業してから約1年半後のことでした。
このご時世の一般受験ですから、きっと苦しい思いも幾度もしたはずです。模試で結果が出ることもあれば出ないこともあったでしょう。思ったように成績が伸びない、やってもやっても結果に結びつかない・・・いろんな逃げ出したくなることがあったことは容易に想像できます。でも、見事にやり切ったんだね。本当におめでとう。
勉強するという行為を通して、本当にたくましく成長してくれました。
保護者のような気持ちで、「本当に立派に成長してくれたなぁ」と感無量です!
なんだか元気をもらったご連絡のお話でした。
人は、強くなる。