新着情報

【謎の❝Myルール❞】を持つ頑固な子へのアプローチ法

保護者の方からご質問が届いておりました。                 


端的に言えば、「頑固で我がままで、言うことを聞かない我が子。明らかに間違った勉強(エア勉強)をしているように見えるのに言っても変わらない。無理に変えようと思っても不貞腐れて余計にやらなくなる。どうしたらいいものか」というものでした。


これ、あるあるですよね。どのご家庭でも。どの年代でも。保護者にとって、永遠のテーマともいうべき難題です。
実際多くの塾の先生に聞いても「頑固な子は伸びにくい」と言います。素直に新しい学習方法を取り入れて、やり方を変えていける子はそれだけ成長もスムーズです。しかも、本当にただ頑固なだけならいいのですが、「楽をしたい」「できるだけさぼりたい」ための偽物の頑固なら、余計に良い方向にはいかないですよね。

そういう場合、本人はなるべく「勉強しない理由」や「いいわけ」を探しているわけですから、周りがアドバイスをしようものなら「しめた!これで怒ってくれれば勉強しなくていい!」と怒ったことを逆のチャンスにしてしまうだけです。
(こういったところは頭の回転がはやいんですよねぇ)ですから、いきなりの行動変容は難しいでしょう。


ここまでを踏まえて、オススメの解決策は以下の3つです。

1.目的目標の擦り合わせ

2.デッドラインの設定

3.誰かに頼る


まず最初は目的や目標の擦り合わせです。目的や目標というのはこれから行く道に立てる旗のようなものです。志望校や学校の成績、テストの点数など、勉強においては旗を立てやすい指標が沢山あります。

<参考>
目的とは「成し遂げようと目指す事柄」を指し、目標とは「目的を達成するために設けた目当て・目印」を指します。
どちらも目指すべきものという点では同じですが、目的が物事の最終地点つまり終点であるのに対し、目標はそこへたどり着く途中段階であるという違いがあります。
具体例をあげるなら、中学生としては「高校受験(志望校)合格=目的」、「期末試験で400点を超える・通知表で4をとる=目標」と言う感じになります。

まずは、本人の心の中に旗を刺せるポイントがあるのかどうかを確認です。もし旗を刺せるポイントがあれば話は早いです。その目的や目標のために何が必要かが逆算できますから、そこを軸に勉強方法についての話し合いができますね。

「〇〇高校に行きたいなら、内申をこうしなくちゃいけないみたい。今のままだとこの辺だね。どうしようか」といった具合に行動変容への働きかけができます。一方通行や押しつけではなく、あくまで本人主導で答えが導き出せると最高ですね。「私はあなたの味方」というメッセージもちゃんと伝えてあげてくださいね。

しかし、「楽をしたい」「別に目的目標なんてないし」「勉強なんてめんどくさい」という子の場合、この旗を立てるポイントがほとんどないことが予想されます。


その場合は、強権を発動するしかありません。目標がないなら、デッドラインを作り出すのです。保護者の本気の出しどころです。

「オール3を切ったらゲーム禁止」「オール4を下回ったらスマホ解約」のように条件を設定しましょう。お金は保護者が出しているわけですからその権利はあるはずです。いつもとは違うトーンで話を切り出してください。本人も納得感の持てるデッドライン設定がオススメです。

ただし、感情的に一方的に、命令口調でお子さまに言うのはダメです。ついつい感情的になってしまう保護者の気持ちもわかりますが、「あなたが大切だからこそ」「心配しているからこそ」というフォローは忘れずに!!
いきなり言うのが難しいようであれば、「学校の課題が終わったら、1時間ゲームしてもいいよ」と言うような言い方もありです。この場合は、必ずご褒美の時間を設定してください。その約束を守らない場合は、禁止です!

こうしてデッドラインの設定できたら、結果を出さなくちゃいけないわけですから、「楽をする勉強」から「効果が出る勉強」へのシフトチェンジのチャンスです。

ここまでお話ししたのは、「手段を変えるならまず目的・目標から」というやつです。


ただしただし、これを保護者の方がやってもうまくいかないケースがあります。特に中学生くらいのお子さまの場合、保護者様をなめてかかってきますから、まともに話をしてくれないケースがほとんどです。
その場合は、第3者(学校の先生や塾の先生)を上手に使いましょう

逆に、周りの大人に協力してもらっても本人が楽を選ぶ場合は、今は行動変容のタイミングではないのかもというケースもあります。ただしその場合も、いつまでこの状況が続くのか、もしこの状況がいついつまで続けば、こう言った状況になるんだよ!と言うことをお子さまに伝える必要があります。しかし、なかなかそれを保護者の方がお子さまに話をすることは困難だと思います。やはり保護者の方も感情的になりますし、お子さまも素直に耳を傾けるとは考えにくいです。
ですから、そこも含めて、信頼できる人に相談できるといいですね。

保護者の方が一人で抱え込んでいてもモヤモヤは晴れないですし、なんなら保護者の方のモヤモヤが晴れるだけで解決する(子供の行動が変わる)こともありますからね。

 

より良い道を模索するというのが大切。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

水田塾長 水田

「他人」と「過去」はかえられない!でも、「自分」と「未来」は変えられる!

24時間WEB予約